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事例紹介

Shared Storage API と​ Private Aggregation API を​活用して​データを​効果的に​伝播した​ Ogury

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ダッシュボードに表示された分析情報について話し合っている、会議中の人々の写真と Ogury のロゴ。

概要

  • Ogury は、 Shared Storage API を​統合して、​さまざまな​ウェブサイトに​アンケートの​リーチを​拡大し、​データ収集ポイントを​効果的に​増やして、​独自の​セールス ポイントである​ペルソナ ターゲティング広告を​強化しました。
  • 柔軟性に​優れた Private Aggregation API を​使用して、​個々の​ユーザーの​プライバシーを​侵害する​ことなく、​複数サイトへの​アクセスから​得られた​集計アンケート データを​分析し、​活用しました。
  • プライバシーを​保護するだけでなく、​精度の​高い​分析を​実現した​ Ogury は、​大規模な​クロスサイト データの​伝播に​おいて​プライバシー サンドボックスが​有効な​ことを​実証しました。

事例を​ダウンロード

Privacy Sandbox: How Ogury uses Shared Storage and Private Aggregation for Personified Advertising

Link to Youtube Video (visible only when JS is disabled)

動画を​見る​: ペルソナ ターゲティング広告の​配信に​ Shared Storage API と​ Private Aggregation API を​活用した​ Ogury

柔軟性に​優れた​プライバシー サンドボックス ツールで​アンケートの​リーチを​拡大

Ogury は、​ペルソナ ターゲティング広告を​専門と​する​グローバルな​テクノロジー企業です。​ペルソナ ターゲティングは、​ペルソナ​(個人ではなく、​共通の​属性、​興味や​関心、​購入意向で​分類した​匿名の​グループ)に​基づく​ターゲティング手法です。​独自の​アンケート データを​数十億の​データポイントで​強化し、​プレースメント レベルで​適用する、​他には​ない​アプローチで、​オープンな​インターネットを​広範に​識別可能に​するとともに、​ユーザーの​プライバシーに​配慮して​ターゲットに​リーチできるようにします。

Ogury は​アンケート キャンペーンを​実施して、​広告の​プレースメントを​購入し、​質問を​表示して​回答を​収集する​ことに​より、​オーディエンスを​区分しました。​そして、​収集した​回答を​さまざまな​サイトに​伝播し、​回答数を​増やしました。​多くの​広告主は、​広告の​リーチと​フリークエンシーを​測定する​目的で​ Shared Storage API と​ Private Aggregation API を​使用しますが、​Ogury では、​これらの​ API を​使用して、​ウェブサイトを​またいで​アンケートの​リーチを​拡大すると​いう、​独自の​可能性を​見出しました。

Ogury の​ Shared Storage API ソリューション

Ogury の​アンケート システムでは、Shared Storage API を​使用して​ユーザーの​回答が​ブラウザ上に​保存されます。​その後、​アンケートに​回答した​ユーザーに​対して​別の​ウェブサイトで​広告が​表示されると、​ブラウザは​アクセスしている​サイトの​ドメインと​アンケートの​回答を​ Private Aggregation API に​送信します。​これに​より、​Ogury では​ Cookie や​他の​トラッキング方​法を​使用せずに​ユーザーの​回答を​記録できるようになります。

次に、​Private Aggregation API で​結果を​デコードして​集計し、​Ogury に​返送する​ことで、​サイトを​またいで​データを​伝播し、​ユーザーの​プライバシーを​保護できるようにします。

Ogury では、​この​プロセスを​実装した​後に​次の​ 2 種類の​テストを​行いました。

  • 1 つ目の​テストでは、​API が​もたらすビジネス チャンスと​アンケートの​回答の​追加に​よる​影響を​評価しました。
  • 2 つ目の​テストでは、​収集した​データの​再利用性に​注目し、​Private Aggregation API で​加えられる​ノイズに​よって​主要な​シグナルへの​アクセスが​妨げられないか​どうかを​評価しました。

結果と​学び

Ogury では、​最初の​ローカルテストで​有望な​テスト結果が​得られた​ため、​統合を​拡張しグローバルに​テストする​ことにしました。​プライバシー サンドボックス関連 API を​使用した​結果、​アンケートの​回答を​収集する​コストが​ 20% 低減し、​データセットの​数を​増やすことができました。

ユーザビリティの​テストでも​決定的な​結果が​得られました。​適切な​スケーリング ファクタを​設定する​ことで、​Private Aggregation API に​よる​ノイズは​最小限に​抑えられ、​有意義な​データを​収集する​ことができました。​また、​ユーザーの​プライバシー保護を​強化しつつ、​実際の​データセットの​ 99% と​いう​高い​精度で​データを​収集する​ことができました。

独創的な​アプローチで​ Shared Storage API と​ Private Aggregation API の​実装に​成功した​ Ogury の​事例は、​ユーザーの​プライバシーを​尊重しながら​独自の​ビジネスニーズに​応えられる​これらの​ API の​柔軟性の​高さを​実証しています。

「プライバシーに​関する​懸念が​高まり、​シグナルの​消失が​不可避と​なる中、​革新的な​ソリューションが​求められています。​Ogury は​この​課題に​対処すべく、​プライバシー ファーストの​広告ソリューションの​開発に​取り組んでいますが、​プライバシー サンドボックスは、​真に​プライバシー重視の​デジタル環境を​構築する​うえで​欠かせない​要素と​考えています。​テスト キャンペーンを​行った​ところ、​プライバシー サンドボックスに​より、​インサイトの​収集能力が​高まり、​個人情報に​頼らない​既存の​ソリューションを​補完できました。」

Stéphane Dupayage 氏
Ogury、​最高プロダクト責任者

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