実際のトラフィックを対象としたテストが可能なアトリビューション レポート ダッシュボードを広告主向けにリリースした AppsFlyer と Unity Ads
概要
- AppsFlyer と Unity Ads は、プライバシー サンドボックスの Attribution Reporting API を使用して、広告主が掲載中の広告キャンペーンのパフォーマンスを分析できる初めての Android 向け統合機能の 1 つを共同で構築しました。
- この統合機能をベースとする AppsFlyer の Android 向けプライバシー サンドボックス アトリビューション ダッシュボードでは、Attribution Reporting API を介して、広告主が Unity の広告キャンペーンの実際のデータを使用して実践的にテストできるようになっています。
- プライバシー サンドボックス チームは、広告主のニーズに対応するため、Attribution Reporting API をどのように改善していけるかについてフィードバックの提供を呼びかけています。
ユーザーのプライバシーに配慮したアトリビューションの新たな基準を構築
広告モバイル測定パートナー(MMP)として広く利用されている AppsFlyer は、プライバシーの保護に対する消費者の期待の高まりに応えるため、プライバシー サンドボックスに投資機会を見出し、技術の進化に取り組んでいます。Unity Ads は収益化や分析、ユーザー獲得のツールをアプリ デベロッパーに提供する大手のモバイル広告ネットワークで、誰にとっても有益なプライバシー最優先のアトリビューション フローを構築するという AppsFlyer の目標に賛同しています。
AppsFlyer と Unity Ads は、ユーザーのプライバシーを保護しながらキャンペーンのパフォーマンスを正確に測定できるように、Attribution Reporting API の新たな Android 向け統合機能を共同で構築しました。プライバシー サンドボックス関連 API を早期に統合することで、信頼できるアドバイザーとして広告主をサポートしたいと考えている両社は、この技術のテストを開始し、業界に先駆けてアトリビューションの新たな基準の策定を進めています。
「プライバシー エコシステムは進化を続けているため、当社は Google や AppsFlyer と連携して、広告主が今後の変化に対応できるよう準備を整えています。広告主が変化に備え、プライバシー サンドボックスを活用してユーザーを最大限に獲得できるようにすることが当社の目標です。」
実際のキャンペーン データでアトリビューション ダッシュボードのテストを実施
ダッシュボードの構築
Attribution Reporting API には、アプリやドメインをまたいだユーザー ID の紐付けを制限する構造上のメカニズムが含まれており、広告 ID を必要としません。AppsFlyer のチームは、プライバシー保護関連 API をダッシュボードに統合するにあたり、当初課題となっていたノイズの増加、複雑で多様なソースキー(キャンペーンやアプリの ID など)、そして大量のデータを管理することに取り組みました。
まず、ユーザーのプライバシーを保護するため、Attribution Reporting API で追加される固有のノイズをフィルタして削減する統計的なプロセスを取り入れて、キャンペーンに対してより精度の高いパフォーマンス結果が得られるようにしました。大量のデータセットを保存することなく、ソースおよびトリガーキーを一意の状態に保てるよう、個々のデータに対して一意のキーを生成してメッセージ キューにマッピングして集計する、最適化されたハッシュ化の手法も構築しました。最後に、広告インタラクションとアプリイベントの古いデータを効率的に削除するため、圧縮技術と厳格な保持ポリシーを導入しました。
数か月間にわたってテストとデバッグを重ねた後、AppsFlyer と Unity Ads は Android 向けサンドボックス アトリビューション ダッシュボードの MVP バージョンをリリースしました。
仕組み
AppsFlyer のサンドボックス アトリビューション ダッシュボードには、アプリがダウンロードされてからそのダウンロードに対して他の広告の貢献度が割り当て可能となるまで、Attribution Reporting API 経由で報告されたキャンペーンのパフォーマンス結果と信頼区間が表示されます。このソリューションにより、広告主は掲載中のキャンペーンを最適化して、スキーマをカスタマイズし、リアルタイムのアトリビューション レポートをもとに、ユーザーの匿名性を保ちながら新しい環境で実用的なエクスペリエンスを提供できるようになります。
プライバシー最優先の未来を形作る
AppsFlyer と Unity Ads のパートナーシップは、プライバシーに配慮したパフォーマンス分析の新たな基準を提示するオープンベータ版の Android 向けアトリビューション ソリューションとして結実しました。広告主は、パフォーマンス分析、テスト、発展的なフィードバック提供のエントリ ポイントとしてこのダッシュボードを活用できます。AppsFlyer は、アプリ内イベントや収益の測定といった新機能や、新たな広告ネットワークの統合についても連携による取り組みを進めたいと考えています。
AppsFlyer と Unity Ads は、Attribution Reporting API を使用して、キャンペーンの実際のトラフィックを対象に今すぐテストを開始するよう広告主に呼びかけています。広告主は早期に開始してフィードバックを提供することで、プライバシー サンドボックスの未来作りをサポートし、最新のプライバシー基準に沿った戦略を策定できるようになります。
「Google のプライバシー サンドボックスは、長期的なソリューションとなるフレームワークを構築すべく、業界のあらゆる方面からのフィードバックをもとに開発されています。AppsFlyer はモバイル アトリビューションのリーダーとして果たすべき役割を重要視しています。パートナーとともにこのインフラストラクチャを構築したことからも、当社が総力をあげてマーケティング機能の改善に取り組んでいることをおわかりいただけるかと思います。」
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