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ウェブ技術によってプライバシーが守られたデジタル世界にいる自分自身の抽象的な表現。フィードバックやイノベーションを表すアイコンが、その周りに存在します。

エコシステムの​フィードバックを​活かして​:今後の​プライバシー サンドボックスの​開発

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今日の​プライバシー サンドボックスは、​開発者、​企業、​ユーザー、​プライバシー保護支持者、​規制当局からの​長年に​わたる​フィードバックと​連携の​成果です。​私たちは​最近、​ユーザーの​選択肢を​重視する新たな​アプローチを​共有しました。​この​取り組みを​進める​中で、​オープンな​開発プロセスは、​オンライン プライバシー の​次の​時代を​共に​築いていく​上で​不可欠です。

2024 年前半は、​アドテク事業者が​主要な​プライバシー サンドボックス技術である​ Topics、​Protected Audience、​Attribution Reporting API の​テストに​携わり、進歩と​学びに​満ちた​期間でした。​この​テストからの​フィードバックは、​プライバシー サンドボックスが​今後強化すべき点と​継続的な​投資分野を​浮き彫りにしました。​これらの​ API に​関する​現場の​フィードバックは​非常に​貴重であり、​私たちは​これまで​通り開発に​活かしていきます。

最近の​フィードバックを​ Protected Audience API に​組み込んだ​提案を​共有いたします:

  • Deal サポートの​強化
  • 入札の​ための​新しい​「Clickiness」​シグナル
  • インタレスト グループの​存続期間延長

Deal サポートの​強化

今日の​広告業界では、​多くの​広告主が​「Deal」または​「プライベート マーケット プレイス(PMP)」を​利用して、​キュレーションされた​アクセスや​優先価格設定を​通じて、​媒体社から​プレミアムな​広告枠と​オーディエンスを​購入しています。​私たちは、​Protected Audience の​オークションと​レポートデータに​おいて​これらの​ Deal 情報を​考慮する​重要性を​理解しており、​インタレスト グループ内の​フィールドを​更新して​ Deal 情報 (Deal ID と​Seat ID) を​収容できるように​する​ことを​提案しています。

ユーザー プライバシーの​保護対策を​維持する​ために、​Deal レポートは、​Protected Audience から​現在照会できる​その​他の​ウェブサイト間情報と​同じ​ k-匿名性確認の​対象と​なります。

私たちは​現在、​この​機能を​鋭意開発中です。​詳細に​ついては、 開発者向け取引ガイドを​ご覧ください。

"プライバシー サンドボックス が、​Deal の​活用事例を​サポートする​ために​機能を​拡張している​ことを​嬉しく​思います。​Deal の​情報を​ Protected Audience API に​統合する​ことは、​媒体社と​広告主が​ユーザー プライバシーを​重視しながら​パートナーシップを​維持できる​ため、​有望です。​私たちは、​媒体社や​ Chrome と​協力して​これらの​機能を​テストし、​それらが​どのように​機能するかを​確認し、​必要な​活用事例に​対応しているか​どうかを​評価する​ことを​楽しみに​しています。​"

Mike McNeeley
SVP of Product
Index Exchange

新しい​「Clickiness」​シグナルに​よる​入札

「Clickiness」とは、​人が​目に​する​広告と​インタラクションする​確率の​ことであり、​多くの​入札モデルに​おいて​重要な​要素です。​Protected Audience API で​ Clickiness シグナルを​サポートする​ことで、​パフォーマンス重視の​広告主と​アドテク事業者は、​個々の​ユーザーの​ウェブ閲覧履歴や​広告ビュー表示を​知る​必要なく、​広告費用対効果を​より​最適化できます。

提案された​機能に​より、​企業は​ブラウザに​ビュー数と​クリック数を​登録できるようになります。​Protected Audience の​入札時には、​ブラウザは​事前に​定義された​時間間隔で​その​デバイスに​登録された​ビュー数と​クリック数を​カウントし、​入札ロジックが​これらの​シグナルを​考慮できるようにします。

ユーザー プライバシー保護の​ため、​シグナルは​隔離された​状態で​実行される​ JavaScript 関数で​のみ​アクセス可能と​なり、​レポート データは​イベント レベルの​情報ではなく、​ノイズを​加えた​集計データに​制限されます。

詳細に​ついては、解説書​(英語*)を​ご覧ください。

"RTB House は、​広告主と​媒体社に​優れた​結果を​もたら​すことに​重点を​置いており、​入札シグナルは​その中で​大きな​役割を​果たします。​Clickiness シグナルを​ Protected Audience API に​追加する​ことで、​ユーザー プライバシーを​尊重しながら、​入札効果と​ ROI を​向上させる​ことができます。​私たちは​新しい​機能を​テストする​ことを​楽しみに​しています。​また、​プライバシー サンドボックス チームと​引き​続き緊密に​連携して、​より​オープンで​統一された​効率的な​エコシステムを​構築していきます。​"

Michael Lamb
Chief Commercial Officer
RTB House

インタレスト グループの​存続期間延長

現在、​Protected Audience の​インタレスト グループの​存続期間は​ 30 日です。​つまり、​ウェブサイトでの​ユーザーの​行動は、​最後に​ウェブサイトを​訪問してから​最大 30 日間、​ユーザーに​表示される​ Protected Audience 広告に​影響を​与える​ことができます。

私たちは、​アドテク事業者から、​30 日間では、​旅行や​自動車など、​購入ライフサイクルが​長い​製品を​持つ​幅広い​広告主を​サポートする​能力が​制限されると​いう​意見を​聞いてきました。​このような​セグメントを​より​適切に​サポートする​ために、​最大存続期間を​ 90 日間に​延長する​ことを​提案しています。​Protected Audience API を​テストしている​企業は、​この​変更に​より、​顧客体験が​長期に​わたる​広告主に​とって​大幅な​パフォーマンス向上がもたらされると​述べています。

詳細に​ついては、解説書​(英語*)​ を​ご覧ください

"インタレスト グループの​存続期間が​ 90 日間に​延長される​ことを​嬉しく​思います。​これは、​販売サイクルが​長い​広告主を​サポートし、​エコシステム全体で​パフォーマンス指標を​より​広範に​改善する​可能性を​秘めています。​活用事例に​ついて​議論し、​洞察を​共有する​ことで、​業界は​全体と​して​プライバシー サンドボックスを​進化させ、​改善し続けています。​"

Andrew Pascoe
VP Data Science and Engineering
NextRoll

継続的な​機能強化と​エコシステムの​積極的な​参加

ソフトウェアは、​ウェブ自体と​同様に、​常に​進化しています。​プライバシー サンドボックスは、​幅広い​ステークホルダーからの​意見を​理解し、​バランスを​取る​ことに​深く​関わっています。​同時に、​皆様からの​フィードバックに​基づいて、​継続的に​機能強化を​行っています。​Deal サポート、​Clickiness シグナル、​インタレスト グループの​存続期間延長に​関する​最新の​進捗状況と​解説書を​共有できる​ことを​嬉しく​思います。

新たな​機能が​今後も​追加されていく​予定ですが、​それを​待つ​ことで​現在の​取り組みを​遅らせるべきでは​ありません。​皆様の​積極的な​参加は、​これらの​技術の​開発を​形作り、​業界の​進化する​ニーズを​満たすものに​する​上で​不可欠です。

私たちは、​エコシステムと​協力して​プライバシー サンドボックスを​継続的に​強化し、​オンライン プライバシーの​次の​時代を​築く​ことに​取り組んでいます。​皆様の​洞察と​実世界の​フィードバックが、​私たちを​共に​そこに​導いてくれるでしょう。

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