AdExchanger の調査: Cookie の低いマッチ率が広告テクノロジーに与える損失について
このたび Google は、デジタル広告におけるCookie マッチングの影響について、欧米諸国並びにその他の地域におけるAdExchanger の 新しい調査報告(英語)を公開しました。この調査報告の一部を紹介します。
デジタル広告業界がユーザーのプライバシー保護を強化する中、一部のアドテク事業者は、プライバシー保護の向上がビジネスにどのような影響を及ぼすかについて疑問を抱くようになりました。しかし、サードパーティ Cookie のような従来の技術を使い続けるコストについてはどれくらい考慮されているでしょうか。
幸いなことに、プライバシー サンドボックスをはじめとする新しいデジタル広告技術は、サードパーティ Cookie と比べてユーザーのプライバシーを向上させるだけでなく、ビジネスの成果向上にも貢献できる可能性があります。
その一例として、リアルタイムビディングにおける広告事業者間でのオーディエンス マッチングが挙げられます。オーディエンスのマッチ率とは、2 つの広告事業者(例: DSP とSSP、DSP とDMP)間で同一と認識され、広告主がプログラムを介してリーチできるオーディエンスの割合を指します。
今回の調査では、現在オーディエンス マッチに従来のサードパーティ Cookie を使用しているアドテク事業者は、低いマッチ率(通常 31~45% 程度)が原因により、実際のリーチが抑制され、1社あたり何百万ドルもの機会損失につながっている可能性があることが明らかになりました。
これに比べ、プライバシー サンドボックスのような新しいプライバシー保護技術を使用した場合、マッチ率が大幅に向上し、プライバシーの保護も可能になります。
(注)本調査は 2023 年 2 月に、プライバシー サンドボックスの依頼(有償)により、欧米諸国並びにその他の地域においてAdExchanger が実施しました。